よく使われる受験用語一覧
- 偏差値
- 50%偏差値と80%偏差値
- 募集要項
- インターネット出願
- 受験料
- 推薦
- 内申点
- 面接
- グループ面接
- 体育実技
- 適性検査
- 帰国生入試
- インターネット発表
- 模試
- オリエンテーション合宿
- 課外活動
- 過去問
- 学習指導要領
- 中高一貫校
- 併設型、連携型、完全型
- 附属校、系列校
- 特待生(優待生)制度
- 内進生、外進生(内部生、外部生)
- 進学校
- 難関校
- SGH(スーパー・グローバル・ハイスクール)
- インターナショナルスクール
- SSH(スーパーサイエンススクール)
- カトリック校、プロテスタント校
- 習熟度別授業
- 先取りカリキュラム
- 国際理解教育
- チームティーチング
- 海外研修
- サンデーショック
- ICT
偏差値
偏差値とは、集団における個々の数値が平均値からどれだけ離れているかを示す数値です。中学受験においては、模擬試験の結果などから算出され、受験生の学力を客観的に比較するために用いられます。偏差値は、志望校の合格可能性を判断する際の重要な指標となりますが、あくまで目安であり、偏差値だけで合否が決まるわけではありません。偏差値にとらわれすぎず、子どもの得意不得意や学習状況を総合的に判断し、志望校を選ぶことが大切です。
50%偏差値と80%偏差値
50%偏差値は、その集団における真ん中の人の偏差値であり、いわば平均値を示します。一方、80%偏差値は、その集団の上位20%に入る人の偏差値の目安です。中学受験において、これらの偏差値は、志望校選びや、現在の学力との比較に用いられます。
50%偏差値は、その学校に入学できる最低ラインというよりは、学校全体の中心となる層の学力レベルを示します。80%偏差値は、難関私立中学の場合、合格のための目安となることが多く、志望校の合格に必要な学力を具体的にイメージする上で、重要な指標となります。
募集要項
募集要項とは、各学校が発行する、入学試験に関する詳細な情報が記載された書類です。試験日程、試験科目、出願期間、出願方法、合格発表方法、入学手続きなど、受験に必要な情報が網羅されています。募集要項は、学校のウェブサイトで公開されるか、学校説明会などで配布されます。受験を検討している学校の募集要項は必ず入手し、内容をよく確認するようにしましょう。特に、出願期間や必要書類など、締め切り日が決まっているものは早めに準備に取り掛かることが重要です。
インターネット出願
インターネット出願は、従来の紙の願書ではなく、インターネット上で受験手続きを行う方法です。多くの学校で導入されており、自宅から手軽に願書を作成・提出することができます。インターネット出願では、入力ミスに注意する必要があるほか、システムトラブルが起こる場合もあるため、余裕を持って手続きを進めることが大切です。
受験料
受験料とは、入学試験を受けるために学校に支払う費用のことです。受験校数が増えるほど、受験料の総額も高くなります。受験料の支払い方法は、学校によって異なりますが、銀行振込やインターネット決済などが一般的です。受験料の納入期限を過ぎると、受験資格を失う場合があるため、早めに手続きを行うようにしましょう。
推薦
中学受験において「推薦」という言葉は、大きく分けて2つの意味があります。
一つ目は、学校が生徒の学習意欲や能力を高く評価し、入学を積極的に勧めることです。これは、学校が特定の生徒を特別扱いしているわけではなく、その生徒が学校の教育方針に合致していると判断した結果です。
二つ目は、中学校が、小学校の先生や塾の先生などから推薦状を受け付ける制度です。推薦状の内容は、生徒の学習態度や性格、学校生活など、多岐にわたります。学校側では、推薦状の内容を参考に、入学審査の際に総合的に判断を行います。
どちらの場合も、推薦は合格を保証するものではありません。あくまで入学の選考基準の一つとして扱われます。
内申点
内申点とは、中学校への入学選考において、小学校の成績や出欠状況などを数値化したものです。内申点は、一般的に、各教科の成績、総合的な学習の時間、特別活動などから算出されます。
内申点は、中学校の入試において重要な要素の一つです。特に、難関校では、高い内申点が求められることが多く、志望校の合格最低点を事前に確認しておくことが大切です。
面接
面接は、中学校の入試において、生徒の個性や思考力、コミュニケーション能力などを評価するための重要な手段です。面接では、志望動機や学校生活でのエピソード、将来の目標などについて質問されることが一般的です。
面接対策としては、事前に想定される質問を準備しておき、模擬面接を行うことが効果的です。また、堂々とした態度で、自分の言葉で正直に答えることが大切です。
グループ面接
グループ面接は、複数の受験生が一緒に面接を受ける形式です。グループ面接では、協調性やリーダーシップ、コミュニケーション能力などを評価されます。
グループ面接では、他の受験生と協力しながら課題を解決したり、自分の意見をしっかりと伝えたりすることが求められます。また、他の受験生の意見を尊重し、積極的にコミュニケーションをとることも大切です。
体育実技
体育実技は、中学校の入試において、体力や運動能力を評価するための科目です。体育実技では、走る、跳ぶ、投げるなどの基本的な運動能力に加え、球技や体操などの運動技能が問われることがあります。
体育実技対策としては、普段から運動習慣をつけることが大切です。また、志望校の過去問などで出題される種目を重点的に練習することも効果的です。
適性検査
適性検査とは、知識の暗記力だけでなく、思考力や判断力、表現力などを総合的に評価する試験のことです。主に公立中高一貫校の入試で用いられ、小学校で学ぶ内容を基にした問題が出題されます。適性検査では、文章を読んで内容を理解する読解力や、与えられた情報から課題を見つけ、解決策を考える思考力などが問われます。暗記中心の学習だけでは対応できないため、日頃から様々なことに興味を持ち、自分の考えを表現する練習をしておくことが大切です。
帰国生入試
帰国生入試とは、海外在住経験のある生徒を対象とした入学試験です。一般入試とは異なる日程や試験内容で実施されることが多く、英語力や海外経験などが評価される傾向にあります。帰国生入試では、日本語の記述力や読解力を問う問題が出題されることもあるため、日本語の学習も怠らないようにしましょう。また、海外での生活経験や文化の違いについて問われる面接試験も実施されることがあります。
インターネット発表
インターネット発表は、受験結果をインターネット上で確認する方法です。合格発表当日に、学校ホームページにアクセスし、受験番号を入力することで、合否を確認できます。従来の掲示による発表に比べて、迅速に結果を知ることができますが、システムにアクセスが集中し、繋がりにくい場合もあるため、時間に余裕を持って確認することをおすすめします。
模試
模試とは、実際の入学試験を模した試験のことです。中学受験においては、塾などが主催する模試が数多く実施されており、受験生の学力レベルを測るだけでなく、志望校の合格可能性を判断する材料にもなります。模試の結果は、自分の得意分野や苦手分野を把握し、今後の学習計画を立てる上で役立ちます。また、模試の受験を通して、試験の時間配分や緊張感に慣れることもできます。模試は、定期的に受験し、結果を分析することで、着実に学力を向上させていくことが大切です。
オリエンテーション合宿
オリエンテーション合宿は、中学受験を控えた小学生を対象に、志望校の学校生活を体験できる短期合宿です。学校のカリキュラムの一端に触れることができ、学校生活への適応力や学習意欲を高めることを目的としています。実際の授業やクラブ活動、寮生活などを体験することで、志望校の雰囲気を肌で感じることができます。また、他の受験生との交流を通して、刺激を受けたり、友だちを作ったりする機会も得られます。
課外活動
課外活動とは、学校の授業時間外に行われる教育活動のことで、クラブ活動、委員会活動、ボランティア活動、学校行事などが含まれます。中学受験において課外活動は内申点に影響する場合があります。特に、リーダーシップ経験や継続的な活動は評価される傾向にあります。また、課外活動を通して得られた経験や学びは、面接試験で問われることもあります。受験生は、学業とのバランスを考慮しながら、積極的に課外活動に取り組むことが望ましいです。ただし、受験直前期には、学習時間を確保するため、課外活動を控えめにするなど、メリハリをつけることも重要です。
過去問
過去問とは、過去に行われた入学試験の問題のことです。中学受験において、過去問を解くことは、志望校の出題傾向やレベルを把握する上で非常に重要です。過去問を分析することで、どのような問題が出題されやすいのか、どのような対策をすればよいのかが見えてきます。また、時間を計って過去問を解くことで、試験時間配分の練習にもなります。過去問は、受験勉強の後半、特に秋以降に重点的に取り組むことをお勧めします。ただし、過去問を解くだけでなく、間違えた問題や理解不足な分野を復習し、弱点を克服していくことが大切です。
学習指導要領
学習指導要領とは、文部科学省が定める、各学校で教育課程を編成する際の基準となるものです。学習指導要領には、各教科の目標や内容、時間数などが示されており、学校教育の基本となっています。中学受験においても、学習指導要領に基づいた内容が出題されるため、学習指導要領を理解しておくことは重要です。ただし、中学受験では、学習指導要領の範囲を超えた応用問題や発展問題が出題されることもあるため、基礎学力をしっかりと身につけた上で、応用力や思考力を養う学習も必要となります。
中高一貫校
中高一貫校とは、中学校と高等学校の6年間を一貫した教育課程で学ぶ学校のことです。高校受験がないため、時間を有効に活用し、じっくりと学習に取り組むことができます。また、独自のカリキュラムや教育プログラムを展開している学校も多く、特色ある教育を受けることができます。中高一貫校には、大学進学を重視する進学校や、特定の分野に特化した学校、個性豊かな教育を行う学校など、様々なタイプがあります。中高一貫校を選ぶ際には、学校の教育方針やカリキュラム、進路指導体制などをよく調べて、子どもに合った学校を選ぶことが重要です。高校受験がない分、中学入学後の学習習慣やモチベーション維持が重要となる点も知っておくべきです。
併設型、連携型、完全型
これらは中高一貫教育の形態を表す言葉です。併設型は、中学校と高等学校が同じ敷地内にありながら、教育課程は別々になっている形態です。高校に進学する際には、内部進学のための選抜が行われる場合もあります。連携型は、中学校と高等学校が教育内容や行事などで連携を図りながらも、基本的には別々の学校として運営されている形態です。完全型は、中学校と高等学校の6年間を一貫した教育課程で学ぶ形態で、高校受験はありません。どの形態を選ぶかは、子どもの性格や学習スタイル、将来の進路希望などを考慮して決めることが大切です。
附属校、系列校
附属校とは、大学などの高等教育機関に付属している学校のことです。系列校とは、同一の学校法人によって設置されている学校で、教育理念やカリキュラムなどが共通している場合が多いです。附属校の多くは、大学への内部進学制度を有しており、一定の成績を修めれば試験を受けずに大学に進学できる場合があります。系列校でも、大学への推薦制度が設けられている場合があります。附属校や系列校を選ぶ際には、大学への進学だけでなく、学校の教育方針やカリキュラムが子どもの興味や適性に合っているかをよく検討することが重要です。また、内部進学制度の条件や基準も事前に確認しておきましょう。
特待生(優待生)制度
特待生(優待生)制度とは、学業成績やその他の分野で優れた能力を持つ生徒に対し、学費の一部または全額を免除する制度です。私立中学校を中心に設けられており、優秀な生徒を確保する目的があります。特待生になるためには、入学試験で優秀な成績を収めるか、特定の条件を満たす必要があります。特待生制度は、経済的な負担を軽減するだけでなく、生徒の学習意欲を高める効果も期待できます。
内進生、外進生(内部生、外部生)
内進生(内部生)とは、その学校の中学校からそのまま高校に進学する生徒のことです。外進生(外部生)とは、高校から新たにその学校に入学する生徒のことです。中高一貫校では、中学校から高校に進学する際に、内部進学試験や選考が行われる場合があります。また、高校から入学する外進生のために、中学校の内容を復習する補習授業などが設けられる場合もあります。内進生と外進生は、それぞれ異なる環境で学んできたため、入学当初は戸惑うこともあるかもしれませんが、交流を通して互いに刺激を受け、成長していくことができます。
進学校
進学校とは、大学進学、特に難関大学への進学を主な目的としている学校のことです。進学校では、大学受験を意識したカリキュラムが組まれ、高度な内容の授業や豊富な演習、模試などが実施されます。生徒の多くは高い学習意欲を持ち、切磋琢磨しながら学力向上を目指します。進学校を選ぶ際には、過去の大学合格実績だけでなく、学校の教育方針やカリキュラム、進路指導体制などをよく調べて、子どもに合った学校を選ぶことが重要です。また、進学校は学習の進度が速く、課題も多いため、子どもが十分な学習時間を確保できるかどうかも考慮する必要があります。進学校に入学すること自体が目的ではなく、その環境で子どもがどのように成長できるのかという視点を持つことが大切です。
難関校
難関校とは、入学試験の難易度が非常に高い学校のことです。中学受験においては、首都圏や関西圏の最難関私立中学校や国立大学附属中学校などが該当します。難関校は、高度な学力を有する生徒が集まり、授業のレベルも高く、大学進学実績も優れている傾向があります。難関校を目指すには、小学校の学習内容を深く理解しているだけでなく、応用力や思考力を養うための高度な学習が不可欠です。また、精神的な強さやプレッシャーに耐える力も求められます。難関校受験を検討する際は、子どもの学力だけでなく、精神面や体力面も考慮し、長期的な視野で計画を立てることが重要です。
SGH(スーパー・グローバル・ハイスクール)
SGHは、文部科学省が指定する、グローバルな社会で活躍できる人材育成を目指す高等学校のことです。英語教育の強化や、海外への留学や研修の機会が豊富に設けられているのが特徴です。SGHを志望する場合は、英語力はもちろん、国際的な視野や多様な価値観を尊重する態度が求められます。
インターナショナルスクール
インターナショナルスクールは、英語で授業を行う学校で、外国人児童生徒が多く在籍しています。日本人が入学することも可能ですが、通常はTOEFLなどの英語力試験の結果が求められます。カリキュラムは、国によって異なりますが、国際バカロレア(IB)プログラムを採用している学校も多いです。
SSH(スーパーサイエンススクール)
SSH(スーパーサイエンススクール)は、文部科学省が指定する、理数教育に力を入れている高等学校のことです。高度な実験・実習設備や、優秀な教員陣を有しており、理科や数学に興味のある生徒にとって、魅力的な進学先となります。SSHを志望する場合は、理科や数学の基礎学力をしっかりと身につけるとともに、探求心や問題解決能力を養うことが大切です。
カトリック校、プロテスタント校
カトリック校とプロテスタント校は、キリスト教系の学校です。宗教教育が特徴的で、キリスト教の教えに基づいた道徳教育や奉仕活動が重視されています。一般的に学力レベルが高く、規律正しい校風であることが多いです。キリスト教の教えに共感し、その精神のもとで学びたいという家庭に選ばれています。
習熟度別授業
習熟度別授業とは、生徒の学力に応じてクラスを編成し、それぞれのレベルに合わせた授業を行うことです。上位クラスでは、より高度な内容を学び、下位クラスでは基礎の定着を重視するなど、生徒一人ひとりの学力に合わせたきめ細かい指導が行われます。習熟度別授業は、生徒の学習意欲を高め、学力向上に効果があるとされています。
先取りカリキュラム
先取りカリキュラムとは、中学校や高校の学習内容を、小学校のうちから前倒しで学習するカリキュラムのことです。中学受験塾などでよく見られ、受験に必要な学力を早期に身につけることを目的としています。先取りカリキュラムは、早くから高度な内容に触れることで、子どもの知的好奇心や学習意欲を高める効果が期待できます。しかし、基礎が十分に定着しないまま進んでしまうと、後でつまずく原因となる可能性もあります。また、先取り学習に偏りすぎると、他の活動に時間を割くことが難しくなり、子どもの成長のバランスを崩してしまう可能性もあります。先取りカリキュラムを選択する際には、子どもの理解度や進捗状況をしっかりと見極めながら、無理のないペースで進めていくことが重要です。
国際理解教育
国際理解教育とは、異文化理解や国際協力などを学ぶ教育のことです。グローバル化が進む現代において、国際社会で活躍できる人材育成のために、多くの学校で国際理解教育が取り入れられています。中学受験においても、国際情勢や異文化に関する問題が出題されることがあるため、ニュースや新聞などで世界の出来事に関心を持つようにしましょう。また、国際理解に関する書籍を読んだり、博物館や展覧会などに足を運んだりすることも、学習の助けになります。
チームティーチング
チームティーチングとは、複数の教員が協力して授業を行うことです。例えば、一人の教員が全体の説明を行い、他の教員が個別指導を行うなど、生徒一人ひとりの理解度に合わせて指導を行うことができます。チームティーチングでは、教員間の連携が重要であり、生徒の学習効果を高めることにつながると考えられています。
海外研修
海外研修とは、海外の学校や機関で行われる短期または中長期の研修プログラムのことです。近年、グローバル人材の育成が重視される中で、中学受験においても海外研修経験が評価される傾向にあります。海外研修を通して、語学力だけでなく、異文化理解やコミュニケーション能力、自主性や積極性などを養うことができます。海外研修経験は、面接試験で話題になることも多く、自分の成長や学びを具体的に説明できるように準備しておきましょう。
サンデーショック
サンデーショックとは、東京都や神奈川県を中心に、私立中学校の入試日に関連して起こる現象を指します。
一般的に、これらの地域では私立中学校の一般入試は2月1日に開始されます。しかし、2月1日が日曜日と重なる年に、一部のミッションスクールが宗教上の理由から入試日を別の日に変更することがあります。この入試日の変更によって、例年の併願受験のスケジュールが大きく変わり、受験生、特に女子受験生を中心に、受験戦略の見直しを迫られる事態が生じます。
この現象が「サンデーショック」と呼ばれる所以は、入試日の変更が、多くの受験生にとって予想外であり、特に日曜日に合わせて予定を立てていた受験生にとっては大きな驚きや混乱をもたらすからです。
ICT
ICTとは、Information and Communication Technologyの略で、情報通信技術を指します。近年、多くの学校でICT教育が導入されており、タブレット端末やプログラミング学習などが取り入れられています。中学受験においても、ICTの知識や操作スキルは、入試問題に反映されることが増えており、プログラミング教室に通ったり、自宅で学習する子どもも少なくありません。